ムンバイ#2 宗教遺跡ハッジアリー廟と“ダリット”の働く場所ドービーガートへ 格差社会とスパイスの現実【2024年12月】

アジア
記事内に広告が含まれています。
かなめ
かなめ

かんじんかなめたび かなめです。

潮の満ち引きに導かれ、インドの“光と影”を歩く一日。

はじめに|ムンバイ2日目、テーマは“宗教と格差”

ムンバイ2日目のテーマは、ずばり「宗教と格差」。
インド最大の経済都市ムンバイは、眩いばかりの高層ビルが立ち並ぶ一方で、今も根強く残るカースト制度の名残や宗教的文化が色濃く息づく街でもあります。

この日は、ローカルバスを乗り継ぎながら、潮の干満によって渡れる時間が変わる神秘的な「ハッジアリー廟」や、ダリット(かつての“不可触民”)が今も働く世界最大級の屋外ランドリー「ドービーガート」などを巡りました。

現地の屋台でチャイやサトウキビジュースを飲み、揚げ物をつまみながら、気づけばインドの“リアルな暮らし”と向き合うような1日に。宗教と労働、そして貧富の差——ムンバイの奥深さを肌で感じる濃密な体験となりました。

干潮にしか渡れない聖地『ハッジアリー廟』へ

ムンバイ市内の南西部、アラビア海に突き出すように建てられたイスラム教の聖地「ハッジアリー廟(Haji Ali Dargah)」は、ムンバイでも屈指の神秘的スポットです。ここはイスラムの聖人ハッジ・アリーが祀られている霊廟で、インド国内外の巡礼者が絶えず訪れる場所となっています。

この廟の最大の特徴は、潮の満ち引きによってアクセスが左右されるという点。陸から廟までは一本道の参道が伸びているのですが、これは満潮になると海に沈み、物理的に渡れなくなるのです。今回訪れた際は偶然にも干潮の時間帯。ラッキーにも道が現れており、海の上を歩くような感覚で向かうことができました。

参道の両脇には物売りが立ち並び、祈りの品を売ったり、チャイや軽食を提供していたりと、信仰と日常が同居する独特の雰囲気に包まれています。白亜のドーム型建築と海との対比が美しく、写真映えも抜群です。

内部では、訪問者が祈りを捧げたり、寄付をしたり、静かに座って心を落ち着けていたりと、それぞれの過ごし方をしています。イスラム教徒でなくとも入場は可能ですが、服装には一定の配慮が必要で、靴を脱ぎ、場合によっては頭を覆うスカーフの着用が求められることもあります。

アクセスにはローカルバスを利用しましたが、たった6ルピー(約12円)と驚きの安さ。観光地のど真ん中にあるとは思えない料金で、現地の人々と肩を並べて移動する体験は、旅情をより一層深めてくれました。

ドービーガートで感じた“働く手”の尊さ

ハッジアリー廟を後にし、次に向かったのはムンバイのもう一つの名所「ドービーガート(Dhobi Ghat)」。ここは、世界最大級の屋外ランドリーとして知られており、数百人もの“ドービー(洗濯人)”が毎日大量の衣類を手洗いで洗濯しています。

アクセスはローカルバスで5ルピー(約10円)。市民の足を使っての移動は、旅のリアルさをより一層深めてくれます。

ドービーガートでは、建物の屋上からその全景を眺めることができ、びっしりと並んだコンクリート製の洗濯槽、物干しロープ、そして作業に没頭する洗濯人たちの姿が目に飛び込んできます。洗濯物はホテルや病院、大企業から大量に集められ、一枚一枚、丁寧に洗い・干し・アイロンがけされていきます。

ここで働く人々の多くは、インドのカースト制度の中でも最下層とされる“ダリット”出身。カースト制度は法的には廃止されていますが、生活の中には根深く残っており、彼らが担う重労働は今も社会の裏側を支えていることを実感します。

ドービーガートの周辺では、超高層マンションが立ち並び、ロールスロイスやランボルギーニといった高級車が走る一方、洗濯場では裸足の労働者が水に足を浸しながら作業を続けています。この強烈なコントラストは、経済都市ムンバイが抱える“光と影”そのもの。観光地として整備されているわけではありませんが、社会のリアルに触れたい旅人には一見の価値があります。

屋台での猫との触れ合いタイム

ドービーガートの見学を終え、再びローカルバスに揺られて市内を移動。乗車賃はたったの6ルピー(約12円)と、ムンバイ市民の暮らしに欠かせない交通手段です。

観光の途中、小腹が空いたので屋台で「謎フライ」(30ルピー/約60円)を購入。内容は分かりませんでしたが、揚げたてで香ばしく、これぞインドのローカルスナックという感じでした。

次に立ち寄ったのは、フルーツジュースバー。氷は少し心配ですが、暑い中での生搾りオレンジジュース(100ルピー 約200円)は生き返りました。

インドの都市部では、野良猫が地域に溶け込んで暮らしている姿をよく見かけます。今回も、買い物袋をぶら下げながら猫たちとしばしのふれあいタイム。無防備に寝転がっている姿や、近づいてくる仕草に癒やされました。

チェンマイやイスタンブールなど猫の多い街もいくつか訪れましたが、ムンバイの猫たちも負けていません。どこかのんびりとした雰囲気をまとっていて、道端で寝転ぶ姿を眺めているだけでも癒やされます。猫と過ごすこんな時間も、インド旅の中では欠かせない要素のひとつ。都市の喧騒に疲れた心が、ほんの少し柔らかくなる瞬間です。

夜ごはんはスパイス香るローカルレストランへ

ホテルでひと休みしたあとは、近所のローカルレストランへ。観光客向けではなく、地元の人たちが日常的に通うような雰囲気の店。こういう場所こそ、インド料理の“本気”を味わえる場所だと思っています。

注文したのは、マサラカレー2種、チャパティ、ナン。合計で390ルピー(約780円)と、日本では考えられないコスパの良さ。

カレーはまさに「スパイスのオンパレード」。鼻から抜ける香りの強さ、舌に残る深いコク、そして後からじんわり効いてくる辛さ。複雑なのにまとまりのある味わいは、インド料理の奥深さを改めて実感させてくれました。

チャパティとナンはそれぞれ食感が違い、カレーの種類によって合うものが異なるのも面白いポイント。ナンはもちもちでバターの香りがふわっと広がり、甘さすら感じる仕上がり。一方チャパティは香ばしくて軽い口当たり。カレーをすくって食べれば、無限にいけそうな勢いでした。

食後の満足感と、身体の内側から温まるようなスパイス効果に包まれて、ホテルへと戻ります。これぞインドの夜ごはん、と言いたくなる一食でした。

まとめ – ローカルとスパイスが詰まったムンバイの1日

ムンバイ観光2日目は、まさに「ローカルの濃度が高い」一日でした。
ローカルバスに乗っての移動は、エアコンもアナウンスもないけれど、たった6ルピー(約12円)で市民生活にどっぷり入り込める貴重な体験。クラクションが鳴り響く車内、すれ違う笑顔のインド人たち、そして路上に溢れる活気。日本では味わえない“熱”がそこにあります。

ハッジアリー廟では、海に浮かぶような神聖な空間に足を踏み入れ、ドービーガートではインドの現実と格差をまざまざと感じました。観光地というより「生活の風景」。でもそこにこそ、旅の本質が詰まっているのだと思います。

サモサに始まり、タマネギフライ、サトウキビジュースに生搾りオレンジジュース、そして夜のマサラカレー…。スパイスと油と甘さが混ざり合うローカル飯の数々は、胃も心も満たしてくれました。

ムンバイは経済都市でありながら、下町のような親しみやすさを感じられる街。特に2日目は、観光スポットよりも「暮らし」に触れる時間が多く、自分にとって印象深い1日となりました。

海外旅行とプライオリティパスとの相性は抜群です。さらに海外旅行保険の備えも欠かせません。
自分は長年、楽天プレミアムカードを利用していました。今はインビテーションを受けて楽天ブラックカードを利用していますが、どちらにも「自動付帯」している海外旅行保険を活用して、余計な手続きなしに安心を持ち歩いています。
もし興味があれば、ぜひチェックしてみてください👇

【楽天プレミアムカード公式サイト】

ちなみに、海外旅行中の入院でも、日本の医療保険の入院給付金が出ることがあるのをご存じでしょうか?自分は、正直かなり驚きました。

海外で入院した経験を機に保険内容を見直してみるのも大切だと実感。
無料でプロに相談できるサービスもあるので、気になる方は活用してみるのもおすすめです👇

👉 【生命保険相談サービス公式サイト】いくつか掲載します。

無料相談全員ハーゲンダッツもらえるそうです。

無料相談全員ミスドチケットもらえるそうです。

人気ブログランキングとにほんブログ村に参加しました。
よろしければ2つとも「ぽちっと」お願いします。

人気ブログランキング
人気ブログランキング

 

にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村

旅、日常、全てを揃えてます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました